CODE BLUE に応募された論文を査読するレビューボードを紹介します。
Review board List
Review board
Yu Arai
新井 悠
Yoshinori Takesako
竹迫 良範
Vincenzo Iozzo
ヴィンチェンツォ・イオッツォ
Masafumi Negishi
根岸 征史
SeungJin 'beist' Lee
ソンジン・ビースト・リー
Thomas Dullien (aka Halvar Flake)
トーマス・ダーリエン(aka ハルバー・フレイク)
Igor Skochinsky
イゴール・スコチンスキー
Karsten Nohl
カーステン・ノール
Asuka Nakajima
中島 明日香
Takashi Yoneuchi
米内 貴志
Tyler Nighswander
タイラー・ナイスワンダー
Yudai Fujiwara
藤原 裕大
Erye Hernandez
エリ・ヘルナンデス
Review Board
Yu Arai
新井 悠
2000年に情報セキュリティ業界に飛び込み、株式会社ラックにてSOC事業の立ち上げやアメリカ事務所勤務等を経験。その後情報セキュリティの研究者としてWindowsやInternet Explorerといった著名なソフトウェアに数々の脆弱性を発見する。ネットワークワームの跳梁跋扈という時代の変化から研究対象をマルウェアへ照準を移行させ、著作や研究成果を発表した。2013年8月からトレンドマイクロ株式会社で標的型マルウェアへの対応などを担当。2019年7月、NTTデータのExecutive Security Analystに就任。近年は数理モデルや機械学習を使用したセキュリティ対策の研究を行っている。2017年より大阪大学非常勤講師。著書・監修・翻訳書に『サイバーセキュリティプログラミング』や『アナライジング・マルウェア』がある。CISSP。
Yoshinori Takesako
竹迫 良範
SECCON初代実行委員長として日本最大のCTF大会を運営。現在は、株式会社メルカリ技術顧問、株式会社リクルートテクノロジーズ執行役員、高知工業高等専門学校客員教授、IPA産業サイバーセキュリティセンター嘱託職員、NICT協力研究員、OWASP Japanアドバイザリーボードなどを務める。
Vincenzo Iozzo
ヴィンチェンツォ・イオッツォ
ヴィンチェンツォはIperLane, Inc. の共同創立者兼代表取締役。IperLane, Inc. 以前には、FinTechと情報セキュリティに焦点を当てたRakokuホールディングスの駐在起業家であった。IperLane以外に、彼はイタリアンビジネス・インキュベーターであるiStarter SpAのパートナーでもある。ヴィンチェンツォの研究領域は、Mac OSX セキュリティ、スマートフォーンのエクスプロイト、エクスプロイトペイロードであり、研究結果はBlack Hat、Microsoft Blue Hat、Qualcom Security Summit、TedX等を含む、世界の国際セキュリティカンファレンスで講演されている。ヴィンチェンツォは、Black Hat レビューボードのメンバーであり、「iOS Hacker’s Handbook(Wiley, 2012)」の共著者である。Pwn2Ownへの参加でよく知られてもおり、FireFox、Internet Explorer、Safariのエクスプロイトを共同で作成し2位になったことがある。ヴィンチェンツォは、ワールドエコノミックフォーラム(WEF)のサイバーレジリエンスプロジェクトにも協力している。
Masafumi Negishi
根岸 征史
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)シニアエンジニア。外資系ベンダ等で、ネットワーク構築、セキュリティ監査、セキュリティコンサルティングなどに従事。2003年 IIJ Technologyに入社、セキュリティサービスの責任者として、セキュリティ診断など数多くの案件を担当。現在は IIJのセキュリティインシデント対応チームに所属し、主にセキュリティ情報の収集、分析、対応にあたっている。2007年より SANSトレーニングコースのインストラクター、2012年より OWASP Japan Advisory Boardのメンバーでもある。
SeungJin 'beist' Lee
ソンジン・ビースト・リー
ビースト は 2000 年から IT セキュリティ分野に携わる。韓国・ソウル市にてペンテストを強みとする「Cyber Research」の会社を最初に起業した。その後、Sejong Universityでコンピューター エンジニアリングの学士号を取得。韓国で 10 回以上 のCTF優勝経験を持ち、DEFCON のCTF予選では 6 回勝ち抜いて本戦出場を果たす。韓国内で多くのセキュリティ会議とハッキングコンテストの運営経験を持つ。彼の主な関心事はバグハンティングとそのエクスプロイトの活用。現在はLINE+でCISOを担う。
Thomas Dullien (aka Halvar Flake)
トーマス・ダーリエン(aka ハルバー・フレイク)
トーマス・ダーリエンは、セキュリティ研究者であり、脆弱性開発とソフトウェアリバースエンジニアリングの理論と実践への貢献において有名な元起業家。 数学の修士課程中に、グラフベースのコード類似性に関する研究が、2006年にHorst-Goertz賞を受賞。その後、ドイツ最大の民間資金研究賞を受賞する。 後にGoogleが買収したzynamicsでこの研究を商業化し、博士研究を中断。 これまでの研究は、(セキュリティパッチを攻撃に変える)実用的トピックや(物理的に誘発されたDRAMビットフリップを有益な攻撃に変える)具体的なものなトピック、(攻撃の理論的根拠を明らかにする)理論的なトピックまで幅広い分野に従事。現在チューリッヒのGoogle Project Zero勤務。
Igor Skochinsky
イゴール・スコチンスキー
Igor氏は20年以上のリバースエンジニアリングの経験を持ち、後半10年は、世界的に有名なIDAディスアセンブラや、ディファクトスタンダードのHex-RaysデコンパイラのメーカーであるHex-Rays SAに勤務。Breakpoint, Recon Montreal, Chaos Communications Congress、開催初年度のCODE BLUE 2013といったカンファレンスで講演をしたインテルマネジメントエンジンなどのリバースエンジニアリングを趣味として続けている。リバースエンジニアリングスタックオーバーフローQ&AサイトおよびRedditの/ r / ReverseEngineering/でモデレーターでもある。
Karsten Nohl
カーステン・ノール
カーステンはセキュリティのメンターであり研究者である。彼はプロプライエタリシステムのセキュリティ仮定をテストし、それらを破ることを好む。カーステンはベルリンと香港のSRLabsの主任科学者であり、彼の専門的な仕事には、通信事業者のハッキング問題のテストが含まれている。
Asuka Nakajima
中島 明日香
サイバーセキュリティ研究者・技術者。 2013年に慶應義塾大学環境情報学部卒業後、日本電信電話株式会社(NTT)に入社し、約10年間ソフトウェアセキュリティの研究開発に従事。研究成果を「BlackHat」や「ACM AsiaCCS」といった国際会議で発表する。2022年にElasticに入社。現在はシニアセキュリティリサーチエンジニアとしてエンドポイントセキュリティの研究開発を主に担当する。女性セキュリティ技術者のコミュニティ「CTF for GIRLS」の発起人であり、Black Hat AsiaおよびBlack Hat USAのReview Board(査読委員)を務める。第十五回情報セキュリティ文化賞受賞。サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞個人受賞。著書に『サイバー攻撃』(講談社、2018)『入門セキュリティコンテスト』(技術評論社、2022)がある。
Takashi Yoneuchi
米内 貴志
株式会社Flatt Security 取締役CTO。「開発者の背中を預かる」をコーポレートミッションとする同社の技術統括・組織運営の他、製品・事業開発リード等、アーリーフェーズの技術経営全般に従事。U25 のサイバーセキュリティ競技 International Cybersecurity Challenge 2023 では Team Asia の Head Captain を務める等、グローバルコミュニティへの貢献を志す。著書に『Web ブラウザセキュリティ』(2021年)等。
Tyler Nighswander
タイラー・ナイスワンダー
タイラー・ナイスワンダー(別名 tylerni7)は、リバースエンジニアリング、ファジング、暗号学、ブロックチェーンを専門とするコンピュータセキュリティの専門家である。彼は2009年以来、Plaid Parliament of Pwning CTFチームのメンバーであり、同チームと共にDEFCON CTFで7回優勝している。現在、彼はTheoriの研究者として、セキュリティに関連するすべての事柄に取り組んでいる。タイラーは、CODE BLUEを含む多数のセキュリティ会議で講演を行ってきた。
Yudai Fujiwara
藤原 裕大
株式会社リチェルカセキュリティにてセキュリティエンジニアとして活動。バイナリエクスプロイトを専門とし、ブラウザ、カーネル、データベースなど幅広いソフトウェアのエクスプロイトを開発する。SECCON, BSidesやBlackHatなどのハッキング大会の運営に携わり、Capture The Flag (CTF)プレイヤーとしても知られる。
Erye Hernandez
エリ・ヘルナンデス
エリは、GoogleのThreat Analysis Groupのスタッフセキュリティエンジニアであり、東アジアからの政府支援の脅威アクターによる脅威を追跡し、それを阻止するチームを率いて、Googleとそのユーザーを保護している。Googleに入社する前は、Palo Alto NetworksおよびFireEyeでマルウェアの研究と検出に従事していた。エリは、カーネギーメロン大学(CMU)で情報セキュリティ(MSIS)の修士号を取得し、ジョージメイソン大学でコンピュータサイエンスの学士号を取得している。また、CMUのPlaid Parliament of Pwning(PPP)と共に多数のCapture the Flag(CTF)コンペティションに参加していた。余暇には、ベイキングやビデオゲームを楽しんでいる。
Special Review Board
Law & Policy
Patrick O'Keeffe
パトリック・オキーフ
パトリック・オキーフ(Patrick O'Keeffe)は航空宇宙、海事、サイバーの統合的環境を専門とする国際的セキュリティポリシーのエキスパート。AMCソリューションズのManaging Director、そしてキール大学セキュリティ政策研究所(ISPK) -アジア太平洋戦略安全保障センター-の非常勤研究員として、航空宇宙、海事、およびサイバー戦略ポリシーの変革において、関連団体企業に対し様々なサポートを行う。最近までNATO のCentre of Excellence for Operations in Confined and Shallow Waters (COE CSW)においてドイツ海軍士官を務め、NATOパートナー、国連機関、学界、産業界の間の橋渡しを行い、その傍ら各国のセキュリティカンファレンスで招待講演、キーノートスピーチを行う。航空宇宙および衛星運用を専門とする航空宇宙エンジニア。元軍用パイロット。国際法、経済学専攻。アジア太平洋地域の海上安全保障と宇宙開発利用技術の重要性を公表。
Dr Anna-Maria Osula
アンナ・マリア・オスラ
アンナ・マリア・オスラ博士は、ブロックチェーンテクノロジーに基づくサイバー攻撃のデータ管理、リアルタイム検出と軽減のためのソリューションを提供するソフトウェアセキュリティ会社Guardtimeの上級ポリシー担当役員。 タリン工科大学の上級研究員も務める。以前は、NATO Cooperative Cyber Defense Centre of Excellenceで、サイバーセキュリティ国家戦略、国際機関、国際刑事協力、法律といった分野における法律研究員として勤務。 2013年〜2015年には、NATO CCD COEのサイバーノルム(Cyber Norms)プロジェクトのリーダーを務めた。「International Cyber Norms: Legal, Policy and Industry Perspectives」の共同編集者。 エストニアのタリンで毎年開催されるICRワークショップの創設者であり、タリン工科大学の講師。 ストックホルム大学にてIT法における法学修士学位取得。タルトゥ大学で法学博士号取得。
Harumichi Yuasa
湯淺 墾道
2012年より情報セキュリティ大学院大学学長補佐兼教授。以前は九州国際大学の副学長、同大学法学部教授。名古屋商科大学や慶応大学においても教鞭をとる。プライバシーと個人情報の保護、管理情報の取り扱いと開示、サイバー警察と防衛活動の規制、インターネット選挙キャンペーンと電子投票を含むインターネットと情報社会の法的および政治的側面に焦点を当てた研究を行う。情報ネットワーク法学会において副理事長を務める。
Ikuo Takahashi
高橋 郁夫
弁護士。宇都宮大学工学部非常勤講師。KK IT Research Art 代表。2012年と2014年に総務省、2003年に経済産業省、2000年、2008年、2010年にIPAより研究を委託される。2012年に情報セキュリティ文化賞受賞。共著に「デジタル証拠の法律実務Q&A」「仮想通貨」「ITセキュリティカフェ」などがある。
Cyber Crime
Daiki Fukumori
福森 大喜
GMOサイバー犯罪対策センター局長。世界最高レベルのハッキング大会DEFCON CTFでは2009年から5年連続で決勝進出。2014年、インターポール(国際刑事警察機構)サイバー犯罪捜査部門で民間からの出向者として世界で初めて登用されたのを契機にシンガポールに移住。インターポールにて自ら国際的なサイバー犯罪捜査を行うかたわら、各国捜査官の技術教育にも当たった。Simdaボットネットテイクダウン作戦ではマルウェア解析を担当、バングラデシュ不正送金事件ではフォレンジック調査を担当した。香港、フィリピン、ガーナ、ケニアなどの法執行機関をはじめ、国際的なサイバー犯罪捜査チームに対してトレーニングを提供。2016、2021年には韓国サイバーセキュリティエリート養成所Best of the Best(BoB)特別講師としてOSINTコースを担当した。
Foy Shiver
フォイ・シャイバー
APWG副事務総長。バルセロナにあるAPWG.EUの創立理事のひとりでもある。彼は2004年に米国非営利団体アンチフィッシングワーキング・グループ(APWG)のオペレーション管理を担当し、拡大を続けるサイバー犯罪の脅威に対抗するため、世界の業界団体、警察組織、研究者達とともに、APWGを研究グループの発展に寄与した。2005年に副事務総長に就任。ネット上のクライムウェアと詐欺に対抗するため、研究を中心にしたメンバーシップとそのネットワークの促進を担当している。2006年からAPWGのeCxrime Researchers Summitの拡大も担当し、iEEEを通じて200超のサイバー犯罪研究発表が本Summitを介して公開されている。また、IEEE-SAの資金提供による奨学金プログラムを設立した。2013年、スペインのAPWGとCaixa銀行と協力し、新しい欧州財団法人APWG.EUを設立した。この基盤は、欧州連合(EU)内のサイバー犯罪の研究と教育に重点をおいたリソースを活用しており、世界中のサイバー犯罪の研究に大きな役割を果たしている。
Brad Wardman
ブラッド・ワードマン
PayPalのResearch&Intelligenceの責任者。 アンチフィッシングワーキンググループ(APWG)の取締役会に参加し、電子犯罪研究シンポジウム(eCrime=Electronic Crime Research)のGeneral Chaiman(総合会長)を務める。 サイバー犯罪の検出と軽減に関する画期的な議論の先駆けとなった発表をするなど、サイバー犯罪の検出、追跡、および対応に深く精通している。米国特許庁から11件のセキュリティ特許を取得さらに現在、15件の追加特許を申請中のアクティブな発明者および研究者であり、18件のピアレビュー済み会議およびジャーナル刊行物の著者でもある。アラバマ大学のUniversity of Birmingham(UAB)にてコンピュータ科学の博士号を取得。
Pat Cain
パット・ケイン
アンチフィッシングワーキンググループ(APWG)の常駐研究員。米国マサチューセッツ州ボストンのインターネットセキュリティコンサルタントであるCooper-Cain Group 代表。彼は30年以上にわたり情報セキュリティの開発と運用に携わり、APWGのデータ収集と共有の取り組みを推進している。 CISA(Certified Information Systems Auditor)、CISM(Certified Information System Manager)、国際プライバシー保護団体のメンバー、米国弁護士会の会員です。彼は、IETFでフィッシングやサイバー犯罪の標準化(RFC 5901)を推進し、多くのデータ共有イニシアチブに参加。国連のアイデンティティ関連の犯罪専門家パネルに参加し、欧州評議会のサイバー犯罪条約委員会(T-CY)のオブザーバーでもある。
Annabel Jamieson Edwards
アナベル・ジャミスン・エドワード
アナベル・ジャミスン・エドワードはアクセンチュア UKIAのHuman Factorsセキュリティチームを率いている人物である。彼女は12年以上のセキュリティアドバイザリー、サイバー防御、および脅威インテリジェンスの経験を有している。はサイバーセキュリティにおける人間および行動の側面の重要性を強調することに情熱を持っており、技術的な側面と密接に連携することが不可欠であると信じている。業界で認められた貢献者であるアナベルは、Executive Women’s Forum、CODE BLUE、BSides、欧州宇宙機関などの国際会議やフォーラムで研究発表を行っている。余暇には、STEM分野におけるジェンダー平等を推進する活動家としても活躍している。