Googleをハッキングする - 社内レッドチームの運営と成長の教訓
DAY 1
16:30-
17:10
レッドチームは、成熟したセキュリティ組織にとってスパーリング・パートナーのような存在である。適切に活用すれば、インシデントの防止、守備側の対応時間の短縮、そして製品やシステム、さらには組織全体のセキュリティ態勢の向上に寄与する。現実の脅威インテリジェンスに基づいて実際の攻撃者をシミュレートすることにより、敵の視点から世界を見渡すユニークな機会を提供する。また、実際のインシデントが発生した際に迅速かつ決定的に対応すべきことを、冷静で安全な環境下で練習することができる。
レッドチームの構築・維持・成長には、非常に興味深い課題が伴う。最も関連性の高い脅威アクターを選んでシミュレートするという明白な課題から、インプラントやその他の繊細なツールを安全に管理するという微妙な課題、さらには高度な技術的知見を経営幹部やステークホルダーに効果的に伝える方法にいたるまで、さまざまな難題が存在する。
この講演では、これらの課題に焦点を当て、それがなぜ難しいのかを掘り下げ、Googleのチームのケーススタディや、世界中の内部レッドチームの構築を支援した多くのチームとの対話に基づいて、それらをどのように解決していくべきかについて考察する。
-
Location :
-
Track 1(HALL B)
-
-
Category :
-
General
-
-
Share :
Speakers
-
Stefan Friedli
ステファン・フリードリ
ステファン・フリードリは、20年間にわたり情報セキュリティ分野で活動しており、特にレッドチーミングとペネトレーションテストに注力している。Googleに2019年に入社する前は、スイスの金融機関や大規模な産業・政府機関に対してアドバイザーおよびコンサルタントとして従事していた。現在はGoogleでレッドチームを率いている。