[三井物産セキュアディレクション株式会社]Agentic Web Security
DAY 1
10:00-
10:30
MCP(Model Context Protocol)やA2A(Agent-to-Agent)といったエージェント・プロトコルの登場により、マルチエージェントシステム(Multi-Agent-System:MAS) が注目を集めています。MASは複数のAIエージェントや外部ツールをネットワーク経由で結び付け、複雑な処理を自律的に実行できる基盤として、今後社会実装が進むことが予想されます。
従来のWebが担ってきた「人間がWebブラウザを通じて情報を取得し、サービスを利用する場」という役割は、MASによって引き継がれ、AIエージェント同士が直接やり取りを行い、人間に最適な情報やサービスを届ける新しいWeb「Agentic Web」へと進化しつつあります。Agentic Webでは、人間が介在しないまま重要な意思決定や取引がAIエージェントによって実行されるため、従来のWebセキュリティに加えて新たな脅威モデルが出現します。たとえば、AIエージェント間通信の改ざん・なりすまし、悪意あるツールの混入、データ汚染による誤判断など、従来のWebブラウザ中心のセキュリティ対策では対応しきれないリスクが顕在化するおそれがあります。
本講演では、以下の三つの観点をわかりやすく解説し、組織がこれから直面する変革期のセキュリティ課題とその備え方を紹介します。
- Agentic Webの仕組みと社会的インパクト
- 従来Webとの違いから見える新たな脅威シナリオ
- MASを安心・安全に活用するための基本原則と防御策
Webの次世代基盤に備える第一歩として、Agentic Web Securityの全体像をつかみたい方に最適なセッションです。
Speakers:
Isao Takaesu(高江洲 勲)三井物産セキュアディレクション株式会社 プロダクト&ソリューション事業部 シニアプロフェッショナル
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Location :
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Track 2(HALL A)
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Category :
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OpenTalks
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