Program

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CODE BLUE 2025

Time Table

CCELとサイバー防御・先制措置のあいまいな境界線:日本の法的・戦略的転換点

DAY 2

16:00-16:40

日本のサイバー・カウンター能力強化法(CCEL)は、憲法の範囲内で積極的サイバー防衛を認めている。同法は、サイバー攻撃とはみなされない、マルウェアの無力化やIPアドレスの追跡といった国内での予防的措置を、文民の監視下で可能にする。帰属と先制に関する法の曖昧さは、法的および地政学的に重大な問題を提起する。本講演では、サイバー主権、国際協力、および先制措置の合法性に対するCCELの革新的なアプローチを検証する。また、欧米の枠組みとの比較分析を行い、グローバルなサイバー作戦と多国間ガバナンスへの関連性を探る。

  • Location :

    • Track 1(HALL B)

  • Category :

    • Law&Policy

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Speakers

  • アンドレア・モンティ の写真

    Andrea Monti

    アンドレア・モンティ

    アンドレア・モンティ氏は、イタリアの弁護士、ジャーナリストおよび研究員であり、専門知識はバイオテクノロジーからプライバシーやサイバーセキュリティまで多岐にわたる。 2019年から2021年にかけて、イタリアのキエーティ・ダヌンツィオ大学で公序良俗と安全保障法を教え、現在はデジタル法の非常勤教授を努めている。また、レオナルド・ダ・ヴィンチ大学でサイバーセキュリティ契約の非常勤教授を務め、ローマ・サピエンツァ大学のコンピューター法修士課程で教鞭をとっている。
    過去数年にわたり、イタリア国家警察の研修プログラムの一貫として、刑事訴訟法に関する講義を実施。また、東京でも中央大学、慶応大学、名古屋大学など様々な大学で講義を行い、CODE BLUE 2020を含む国内外の会議に参加している。
    彼はバイオ情報、コンピューター・フォレンジック、テクノロジー、公序良俗に関する論文や、コンピューター・ハッキングに関する書籍を複数出版。
    最近の著書は、個人情報の保護:The Right to Privacy Reconsidered (2019年、Hart 出版)、COVID-19 and Public Policy in the Digital Age(2020年、Routledge)、National Security in the New World Order(2021年、Routledge)(レイモンド教授との共著)、イタリア語では、Cybercrime e responsabilità da reato degli enti (Giuffré-Francis Lefebvre, 2022) , The Digital Rights Delusion (2023, Routledge) と Lost in The Shell (2025, Routledge) がある。